バンドについて

Posted on August 16, 2019 06:29

お酒でべろべろになりながらぼっち・ざ・ろっく!を読んでいた。

この間まで一応はバンドマン(?)だったことを思い出して懐かしくなっている。めちゃくちゃだったけど、うまくなったねと言われたこともあったし、それなりに自分の成長に肯定的でいられた頃だと思う。懐かしいなぁ。めちゃくちゃだったけど。めちゃくちゃだったけど、みんな私に優しくしてくれて、私も頑張れて、めちゃくちゃなりに前向きにやっていたと思う。あの頃はちゃんと成長みたいなのに前向きで、(多分)みんなも応援してくれていて、発表する場所があって、それに向けて頑張って……

そんなことをちゃんとやっていたのを過去のこととして語らないといけなくなってしまった自分が情けない。あの頃にはそんなことは全く思わなかったけど、自分は、思っていたよりちゃんとやっていたのかもしれない。バンドメンバーに支えられて。

ぼっち・ざ・ろっく!で金沢八景駅がでてきて懐かしくなった。金沢八景のあたりで演奏をしたのは2回だったけど、もう懐かしい出来事になってしまった。毎年10月だから、去年からまだ1年も経っていないのに、遠い昔の出来事のように霞んでしまっている。今の自分が荒んで、あの頃には戻れない苦しみに溺れて、それでもあの頃が美しかったと思い返すのはいけないことだろうか。

あの頃の友人達とお酒を飲むことももう叶わない。

一人で不安や恐怖に溺れながらお酒を飲んでこんな時間まで寝られないような日々。みんなはもう遠くに行ってしまったようで、自分から声をかけるのはとてもじゃないけど申し訳なくてできない。それでもあの頃の友人は私のことをバスの待ち列で呼び止めて、「隣座る?」と聞いてくれたし、あの頃と同じ名前で読んでくれた。

涙が止まらなくなってきた。

いい友達に出会えたな。バンドにいた頃は楽しかったな。

バンドをやめる前にちゃんとみんなにありがとうって言っておきたかったな。

思い出がいっぱいあるのにちゃんとできなかった自分が悲しい。どうか、またいつかみんなと演奏できますように。

そしたら、あのときよりもっと頑張って練習して、いい演奏をできると思うから。